QOLが低下する病気の知識 うつ病関連について

【うつ病になるのは心が弱い人?】いいえ、本当は○○な人です

うつ病になると「自分に対して甘えてるんじゃないの?」「心が弱いからそんな病気になるんじゃないの?」といったことを周りから言われたことはありませんか?

確かにうつ病になった人を客観的に見ると、普通の人と変わらないように見えますよね。

そういった理由から、うつ病に理解のない人から患者さんを見た時に「うつ病は心の弱い人が患う病気」だと思われてしまいがちです。

そして、患者さん自身も周りにうつ病になっている人が少ない環境にいると、「自分は心が弱くて怠け者なのかも…」「自分は社会の中で生きていけないダメな人間なのかも…」と思ってしまうかもしれません。

ですが、果たして本当にそうでしょうか?

私はそうは思いません。

むしろ、うつ病になってしまう人のことをこのように思っております。

 

心が強い人

 

そうです、まったく反対なのです。

うつ病というのは本当はメンタルが強い人だからこそ、「まだまだ大丈夫!」と自分自身の身体に負担をかけ続けた結果、発症してしまったものではないかと考えております。

今回は私がそのように感じるに至った、患者さんから見受けられる3つの特徴について説明していきたいと思います。

それでは始めましょう。

 

 



 

弱音を吐かない

 

日常生活において仕事やプライベートにかかわらず、なにかツラいことがあった時には誰かに弱音を吐きたくなるのが人間です。

弱音を誰かに聞いてもらうだけで気持ちが楽になった経験は誰にでもありますよね?

普通の人は適度に弱音を外へ吐き出すことで、大きなストレスを溜め込むことなく心身のバランスを保てているのでしょう。

ですが、うつ病になってしまった患者さんはどれだけ自分が苦しい状況に置かれていても、そのツラい心境をすべて周囲に打ち明けるようなことがほとんど無いように思えます。

仮に弱音を口にすることがあっても自分の中で本当に信頼している一部の人達のみで、それでも限界が来る直前までは自分の心境を打ち明けないこともあるでしょう。

恐らくですが、「自分のことで周りの人へ余計な心配をかけたくない」「自分が弱い人間だと思われたくない」と思っているのかもしれません。

以前の私もそうでしたから。

このような理由により、実際の患者さんというのは弱音を口にしないままうつ病が発症するまで我慢し続けてきたというメンタルの強さを持っている証拠ではないでしょうか?

だからこそ弱音を吐かない人というのは、実は「心が強い」ということをお分かりいただけるかと思います。

反対に、周囲に対して常に弱音や愚痴を言っている人でうつ病になっているケースを私はほとんど見たことがありません。

 

 

周りの人に頼らない

 

皆さんにお聞きしたいのですが、うつ病になってしまった患者さんで周りの力に頼っている場面を見たことがありますでしょうか?

もしかしたらご自身がそうかもしれませんね。

例えば、仕事で自分の業務が手一杯で回らなくなってしまい、納期などに追われるプレッシャーによってうつ病になってしまった人を見かけたことがあるかもしれません。

これは確かに自分の能力が不足していることで単純にキャパオーバーになってしまった可能性もありますが、もう一つの可能性として他の人へ業務を分散してもらうように協力を依頼したり、上司へ納期についての相談するといったことを実施しなかったことも考えられます。

これらをしなかった理由は人それぞれ異なると思いますが、「誰の助けも借りようとしない」ことに関しては皆さん共通しているはずです。

しかも、そんな厳しい状況に陥ってしまっても「こうなったのは自分の責任だから自分一人でなんとかかするしかない!」と自分を追い込んで頑張ってしまうことで、結果的にうつ病を発症してしまうのではないかと考えられます。

普通はこのような窮地に追い込まれた時には周囲の人に協力を求めることで何とかなっているのでしょうから、こんな状態まで自分を追い込もうとする患者さんは強靱なメンタルを持っていると言えるでしょう。

だから心が弱いわけではなく、むしろ強い精神力を備えているのではないでしょうか?

 



 

逃げ道を用意しない

 

人間関係の問題、お金の問題、仕事の問題、家族との問題、どのような問題でも非常に苦しい状況に置かれていたら人は誰でも逃げたくなりますよね?

そして普通は逃げ道をあらかじめ用意して、どうしても対処できない問題に遭遇したらその逃げ道を利用するはずです。

ですが、うつ病になってしまう人はこの逃げ道を利用するどころか用意もしていないことが多いように見受けられます。

例えば少し極端なケースではありますが、家族との問題で一緒に住んでいる親や兄弟があなたは悪いことをしているつもりがないのに、あなたに対して嫌みばかり言ったり怒ってばかりいたとします。

そうすると普通は「こんな家から早く出たい!」と強く願うでしょう。

ですが、あなたは「私が悪いから家族みんなが私のことを嫌ってるんだ…」と思い悩んでしまい、家を出て行くという発想が出てこないかもしれません。

仮に「私は悪くない!」と思っていた場合でも、実際には逃げ道自体を用意することができない可能性があります。

その逃げ道として、一人暮らしをすること自体は結構な人が思いつくはずですが、その次に今すぐに部屋を借りるためのお金がないという問題が出てきた時にあなたは家を出ることを諦めてしまうかもしれません。

本来は「遠方へ出て住み込みで働く」「友人、または同じ境遇の人とシェアハウスする」「部屋を借りる際の初期費用分のみお金を借りる」といった様々な選択肢があったとしても、真面目な性格がゆえにそれらが見えなくなってしまっているのではないかと思われます。

そして最終的には家に残るという選択肢しかなくなるのですが、この際にわずかに思いついている逃げ道に関しても「逃げることは自分に負けることだから、ここで自分の弱さに負けず頑張っていかなきゃ!」となってしまうことで自分を追い込んでしまい、結果的にうつ病になりやすくなるのです。

このように逃げ道を自ら用意することなく、今置かれている場所で頑張ろうとしている人の心が弱いとはとても思えません。

むしろ強い方だと言えるでしょう。

 

 

最後に

いかがでしたか?

今回紹介した3つの特徴をご理解いただけますと、うつ病になる患者さんは実際に心が弱いのではなく、むしろ強い方だと感じていただけましたでしょうか?

うつ病になってしまう理由としては、普通の人よりも心身共に大きな無理をしているからなのです。

こちらをご覧いただいたうつ病の方は「自分は本当はメンタルが強い人間なんだ!」と自信を持ってください。

ですが、ずっと誰にも頼らずに逃げ道も用意しない状態が続くのは本当に苦しいものあり、そのまま状態にしておくと症状も悪化してしまう可能性がありますので、限界が来る前に誰かに弱音を吐いたり、「他に道はないのか?」と今後のことについて相談することも必要だと感じております。

もし周囲の誰にも相談することが難しい状況でしたら心理カウンセリングを受けてみるのは有効な手段です。

カウンセリングは守秘義務があることから他言することを絶対にしないので、周りに言いにくいような内容を気兼ねなく相談することができますし、これからの道をどうしていくかべきといった今後における悩みについてもカウンセラーと一緒に見つけていくことができます。

私もうつ病のような心の病や心身症専門のオンラインのカウンセリングルームを運営しておりますので、宜しければ利用してみてください。

あなたが望むような状況になるよう、可能な限りお力添えをします。

 

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また、今回の話は動画にもまとめておりますので、こちらと併せてご覧ください。

 

ではまたお会いしましょう。

  • この記事を書いた人

ワナビー松本

機能性ディスペプシアから始まりうつ病や様々な不安障害も経験した経験から現在は心理カウンセラーとして活動中。 このブログは日常生活に支障をきたす病を抱えている患者さんに向けて私の経験を基にQOLの向上方法や症状緩和の知恵を共有しております。 ★生活の質を上げるカウンセリング★ 心身症や心の病の方を対象とした完全オンライン形式のカウンセリングを新しくオープンしました。 詳細は以下のホームページをご覧ください。

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