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【アコファイドが効かない人へ】機能性ディスペプシアの新薬開発について

機能性ディスペプシアを患っている皆さんは現在どんな薬を飲まれていますか?

恐らく、皆さんそれぞれ異なる薬を飲まれていることでしょう。

機能性ディスペプシアの特効薬と言われている「アコファイド」は診断された最初の時点で必ず処方されていたはずですが、機能性ディスペプシアになってある程度の期間が経っている人は現時点でアコファイドを服用している人は相当少ないのではないかと思われます。

だからこそ疑問に思ったことはありませんか?

 

「アコファイド以外の特効薬って開発が進んでいないの??」

 

私もずっと疑問に思っており、明らかに患者全員に対して効果を発揮していないアコファイドに代わる新薬が出てこないことに長い間もどかしさを感じておりました。

そこで、今回は機能性ディスペプシアを専門としている医師の方へ直接「機能性ディスペプシアの新薬開発はどんな状況なのか?」を聞いてみましたので、そこで答えていただいた内容を皆さんへ紹介していきますね。

 

 



 

現在の新薬開発状況について

 

「アコファイドが聞かない患者さんが多いですが、他の特効薬は現在開発されていないのでしょうか?」と質問してみたところ、このような回答がありました。

 

「海外では新薬の開発が着手されているようです」

 

海外というのはどうやら欧米のようです。

これが私には不思議でした。

なぜなら欧米の人というのは昔から肉を食べる文化により、魚を中心とした食生活を送ってきた日本人と比べて胃もたれしにくいと思っていたからです。

そんな胃もたれしにくいはずの欧米で、なぜ機能性ディスペプシアの新薬開発が行なわれているのか?

それに対する回答はこうでした。

 

「欧米人も日本程ではないが機能性ディスペプシアの患者さんがたくさんいますよ」

 

これには意外でした。

正直なところ、私の中では先程挙げた胃もたれしにくい理由から「欧米人に機能性ディスペプシアを抱えている患者はまずいないだろう」と勝手な想像をしていたからです。

ですが、現実は欧米のような一見は頑丈そうな胃を持っているような国の人々も日本人と同じように機能性ディスペプシアで悩まされているようで、機能性ディスペプシアを抱えている患者さんは世界中にたくさんいることを初めて知りました。

そうなると、その海外で着手されている機能性ディスペプシアの新薬開発が現時点でどこまで進んでいるのか余計に気になりましたので、その部分についても聞いてみたのです。

すると、こう返ってきました。

 

「それが思うように進んでいないようです…」

 

正直なところ、結構期待していただけにショックではありました。

なぜなら、機能性ディスペプシアは既に医療業界で病名が承認されてから既に10年近く経っているので、もう少し開発が進んでいると思っていたからです。

詳しく話を聞いてみると、「原因になっている一つの流れを止めたとしても別の流れから症状が発生してしまう」との事で、機能性ディスペプシアの症状が出る原因となっている全ての流れを同時に止めることが非常に難航しているようです。

それだけ機能性ディスペプシアの原因や症状が非常に複雑であることを仰っていました。

確かに今でも原因に関しては過剰なストレスなのか?暴飲暴食なのか?不規則な生活なのか?メンタル疾患による精神的苦痛に伴うものなのか?といったように結局の可能性だけで本当の原因は分かってないのです。

原因が分かっていないということは、ピンポイントで治療することが難しいに決まっているでしょうから。

確かに機能性ディスペプシアは胃がまともに機能しなくなったのは事実であると私も感じており、アコファイドはそんなまともに機能しなくなった胃を動かすという画期的な薬という名目で開発されたはずですが、やはりハッキリした原因が分かっていないからアコファイドで効果がないといった人が多いのかもしれません。

そう考えると新薬の開発が順調にいっていないのも多少納得できますし、やはり原因の特定することが優先であるべきと感じさせられます。

 



 

今後の新薬開発における考察

 

注意

こちらはあくまで私の考察であり、医師によるものではないことをご了承ください

 

先程ご紹介した機能性ディスペプシアにおける新薬の開発状況において、今後どのような状況で開発されていくのかを私なりに考察してみたいと思います。

医師に聞いた話から、私の中である一つの結論が導き出されました。

それはこちらです。

 

海外で新薬開発が成功しても日本人に効果を発揮する可能性は低い!

 

どういうことかと言いますと、欧米人は機能性ディスペプシアの患者さんがいるといっても先程お伝えしたように長年の食生活が異なる理由から日本人のような胃の構造をしていないことで、欧米人をモニターとしてテストして仮に10人中10人が効果を発揮したとしても日本人に対しては効果が薄いのではないかということです。

機能性ディスペプシアの原因は様々ですが、その原因による何かが胃に対して与える影響というのは同じ機能障害であっても細かいところでは胃の構造によって異なるのではないかと考えております。

なぜなら、欧米人の胃は牛角胃(ぎゅうかくい)と呼ばれる横長の形状をしています。

このような形をしているため、食べた物が十二指腸へスムーズに流れていくので胃もたれを起こしにくいのです。

 

対して、日本人は鉤状胃(こうじょうい)と呼ばれる縦に長い形状をしております。

出典:ららぽーと横浜クリニック

この形から何となく皆さんも想像がつくかもしれませんが、胃の出口が中心部よりも高い位置にあるために食べ物が溜まりやすくなっており、これが胃もたれを起こしている原因なのです。

このように見た目が明らかに違うということは、消化するまでの流れや胃酸の出方といった細かい中の構造などはもっと違っていると言ってよいでしょう。

したがって、仮に欧米人に対して効果のある新薬が開発されたとしても日本人に全員に効果があるとは限らないのです。

ちなみに医師の話だと、アコファイドは日本で開発された薬だそうです。

だからこそ、たとえ数パーセントの患者さんであっても日本人に対して効果を発揮していたのかもしれません。

このような理由から、機能性ディスペプシアの新薬開発は日本で行なうべきだと思いますし、日本でも新薬開発の研究が進むのではないかと推測しております。

胃もたれ大国である日本、すなわち胃もたれを引き起こしやすい胃を生まれながらに持っている日本人に対して照準を合わせて開発を進めていくことで効果的な新薬が開発されるのではないでしょうか。

このままいくと先に海外で新薬が完成して、それが日本に入ってきても実際は日本人に対してあまり効かないことが発覚するのではないかと思います。

そして、それを目の当たりにした水面下で動いてくれていた医師達が日本でも本格的な機能性ディスペプシアの新薬開発に取り組んでいただけるのではないかと私は予想しております。

 

最後に

海外で開発が行なわれている新薬について批判的なことも述べましたが、少なくとも機能性ディスペプシアで苦しんでいる世界中の患者のために新薬開発に着手していただけていることは非常に感謝しております。

この病気自体が原因も症状も非常に複雑なため、開発が難航することは仕方のないことですし、もちろんですがそれを責める気もありません。

ただ、今回私の考察で申し上げた通り「人種によって胃の構造は様々」であることから、開発する際には他の国の医師達と共同で研究するといった、世界中に住んでいるそれぞれの人に対して効果のあるような薬を開発していただけると嬉しく思います。

こちらの記事が、機能性ディスペプシアを抱える患者さんへ少しでも将来の希望へ繋がると幸いです。

 

ではまたお会いしましょう。

 

  • この記事を書いた人

ワナビー松本

機能性ディスペプシアから始まりうつ病や様々な不安障害も経験した経験から現在は心理カウンセラーとして活動中。 このブログは日常生活に支障をきたす病を抱えている患者さんに向けて私の経験を基にQOLの向上方法や症状緩和の知恵を共有しております。 ★生活の質を上げるカウンセリング★ 心身症や心の病の方を対象とした完全オンライン形式のカウンセリングを新しくオープンしました。 詳細は以下のホームページをご覧ください。

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