QOLが低下する病気の知識 不安障害について

【パニック障害とあがり症の辛い症状】緩和するには○○が大事

皆さんは不安障害と聞いたら、どんな病気を思い浮かべますか?

実は不安障害は不安によって症状が出てしまう病気の総称のことで、この中にも実にたくさんの病気があります。

そんなたくさんある中でも今回はパニック障害社交不安障害(※ここでは分かりやすいように「あがり症」と呼びます)の2種類を取り上げていきたいのですが、なぜ今回はこの2種類を取り上げるのか?

その理由の一つに、他の不安障害の中でも比較的病名がメジャーであって多くの人が患っている可能性が高いと思われたからです。

もし他の不安障害について知りたい人はこちらの記事にて記載しておりますのでご覧になってください。

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そしてこちらが本題ですが、もう一つの理由としてパニック障害とあがり症には「ある共通点」があると感じたからなのです。

そこで今回はこの2種類の共通点を皆さんにもご理解いただいた上で、その共通点から見える原因と対策についてを私なりの見解でお伝えできればと思います。

 

 



 

パニック障害とあがり症の共通点とは?

 

なぜ共通点があるかと考えるようになったかと言いますと、私自身が軽度ではありますがパニック障害を抱えていることや以前まではあがり症であったといった両方を経験していることが一つの理由です。

そして、そこに患者さんの声を拾い上げて共通する部分が大きくマッチしていたというのがもう一つの理由になります。

 

その共通点とはこちらです。

 

パニック障害とあがり症の症状が似ていること

 

パニック障害もあがり症もあるシーンを思い出したり、ある場面に出くわすと心臓が異常なぐらい激しく動くことがあります。

これが悸」です。

病気を抱えていない人でも緊張というのは誰でもあるので、あがり症の人は動悸する時のイメージが何となくできると思います。

緊張は誰にでもありますが、社交不安障害(SAD)という病名が付いているぐらいあがり症というのは日常生活に支障が出るレベルであり、それと同じぐらいの症状がパニック障害にも起こります。

そして他の症状も似ているものがあります。

 

それは足の震え」吐き気」です。

 

これらの症状も極度の緊張状態になった際に経験した人もいるかもしれません。

例えば、大勢の前で何かを発表しなければならない時に心臓がバクバクして、更に手足の震えが止まらなくなることはなかったでしょうか?

私もあがり症だった頃は直前にこのような症状が起こり、酷い時には吐き気まで出ていたことがありました。

パニック障害を経験した事がない人は、あがり症の時に起こっている症状とほとんど同じことがパニック障害でも起こっていると考えていただければ分かりやすいでしょう。

このようにパニック障害もあがり症も、症状の大部分が共通していることがご理解いただけたかと思います。

 

症状が出る共通の原因として考えられるもの

 

パニック障害とあがり症は症状が似ているとお伝えしましたが、ではなぜ症状が起こってしまうのでしょうか?

あがり症は皆さんもご存知の通り表面上の理由はハッキリしていて、緊張することによって起こるものでしょう。

 

ですが、皆さんは根本的な原因を考えたことがありますでしょうか?

 

パニック障害もあがり症も経験した私が、この原因における2つの共通点を発見しました。

 

それはこちらです。

 

原因の共通点

・逃げられない恐怖体験によるトラウマ
・恥をかいた恐怖体験によるトラウマ

 

このように、過去に逃げられない恐怖体験と恥をかいた辛い体験によってトラウマになってしまったことで症状が発生しているのではないかと考えております。

その証明として私がこのような症状が出る際のシチュエーションを例に挙げてみますと、見ず知らずの人がたくさんいる時や公共交通機関の中にいる時に症状が出ているのです。

私の場合は機能性ディスペプシアという胃の機能障害を患っていたことで、パニック障害になる前も乗り物に乗ると吐き気が強く出てしまうことが多々ありました。

▼機能性ディスペプシアの詳細についてはこちら▼

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そして、この時には嘔吐恐怖症という吐くことに対して異常なまでに抵抗を持つという恐怖症まで抱えていたので、乗り物に乗ることで酔って吐いてしまうことが恐怖でなりませんでした。

▼機能性ディスペプシアの乗り物酔いについてはこちら▼

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乗り物に乗ると家の中や施設の中とは違って簡単にはトイレは行けませんから、吐くとしたら電車の中しか選択肢がありません。

ですが、そもそも嘔吐恐怖症であり吐きそうになっても吐く場所がないということが私の中で一つ目の原因である「逃げらない恐怖」として植え付けられてしまいました。

では「同じ乗り物でも車だったら症状が出るのか?」というと意外とそうではなく、吐き気が多少あったとしても動悸や手足の震えが起きることは滅多にありませんでした。

ですが、なぜか電車やバスといった公共交通機関になると高確率でこれらの症状が出てしまうのです。

この原因として考えられるのが、「公共交通機関には見ず知らずの人がたくさん乗っていること」にありました。

すなわち、見ず知らずの人がいる前で吐いてしまうことが二つ目の原因である「恥をかいてしまう恐怖」として追加されてしまいました。

このように、私の場合は2つの恐怖によってパニック障害とあがり症の症状が特定の場所で発動してしまったのだと思われます。

私の話だけですと信憑性に欠けるので、他の患者さんにも「どんな場面で症状が出るのか?」についてアンケートを取ってみました。

その結果がこちらです。

8割以上の患者さんが大人数の前にいる時や公共交通機関の中にいる時に症状が出ていると回答されております。

この結果を見ると、私と同じようなシチュエーションで症状が起こる人も多いことが分かっていただけると思います。

もちろんですが、その他と回答されている患者さんの中には一人で車に乗っている時や家の中にいる時でも症状が出てしまうことがあるようですので私の考えが100%正しいわけではありませんが、私の症状が出るシチュエーションが多くの患者さんに当てはまっているようですので、原因の共通点としてこの2つはそれなりに信憑性があると考えております。

 



 

大きな症状を緩和する対策について

もし上で紹介したような2つの原因が大きな症状を発生させていると仮定した場合、長い間これらの症状に悩まされてきた私はずっと何かしらの対処方法はあるはずだと考えています。

そして、最近になってようやく一つの対処法が見えてきました。

それがこちらです。

 

成功体験をイメージする

 

一言で表すとこちらのフレーズになりますが、このフレーズにはもう少し深い意味が含まれています。

それはパニック障害を抱えている人とあがり症を抱えている人はイメージする成功体験のニュアンスが多少異なることです。

パニック障害の場合は何もなく普通に過ごせた時、あがり症の場合は思ったよりも周りの反応が良かった時といったことを成功体験としてイメージしていただけたらと思います。

具体的な例を挙げるとするならば、パニック障害の場合は「学生の頃は普通に友達と喋りながら楽しく電車で通学していたな」「小さい頃は両親によく映画館へ連れて行ってもらってたけど上映中は終始楽しんで観ていたり、あまり面白くなくて寝てたことが多かったな」といったように何もなく普通に過ごせていた時のこと、またあがり症の場合は「人前で発表会をやっていた頃は終わった後に観客からたくさんの拍手をもらって『上手だったよ!』とか言ってもらえたな」「旅行中に店のスタッフに話しかけた時は気さくに喋ってくれたから会話が弾んで楽しかったな」といったように周りの反応が意外と良かった時のことです。

 

恐らく誰にでも過去に一度はこのような成功体験があるのではないでしょうか?

 

ご自身の中にある成功体験を何とか思い出してみて、現在苦しい症状を発生させている原因となっている可能性のある過去の辛い思い出をこのような「上手くいったことのある過去の思い出へ置き換える」ことで、逃げられない恐怖と恥をかく恐怖という症状を発生させているであろう2つの恐怖心を減らして現在の苦しい症状を少しでも緩和させることができる可能性があると考えております。

成功体験をイメージするタイミングとしては、症状が起こる可能性がある予定を入れている日の数日前からが良いかもしれません。

予定として入れている場合、数日前から当日のことを想像して緊張してしますよね?

だからといって、当日のことを考えないようにしても人間というのは「苦しむ可能性のある予定」は余計に気にしてしまうものです。

だからこそ、この時点でイメージの置き換えを行なっておくことが重要だと考えております。

予定日まで常にイメージを置き換える作業をしておくことで苦しんだ過去の記憶が薄くなっていき、本当に成功していることが当たり前のような記憶に塗り替えられていくので当日の恐怖心が薄れて緊張状態も緩和されていくことでしょう。

何もしないよりかは効果が期待できるので、宜しければ一度試してみてください。

 

最後に

パニック障害やあがり症を完全に治すことは正直に言って難しいと思われます。

なぜなら不安障害の原因が今回紹介したように過去の恐怖体験トラウマによるものだとしたら、記憶としてとして脳裏に焼き付けられたものを記憶から完全に消し去ることは不可能だからです。

だからこそ、不安障害という病気を完治させることを考えるのではなくて症状を緩和させて落ちつかせるといった「寛解の状態」へ持っていくことが望ましいでしょう。

何でもそうですが、人間というのはどんなトラブルでも原因さえ掴むことができれば効果的な対処の仕方を生み出すことができるものなので、今回の方法は一つの参考として他にもご自身で色々と対処法を探してみてください。

動画でも配信しておりますので、宜しければご覧頂ければと思います。

 

ではまたお会いしましょう。

 

  • この記事を書いた人

ワナビー松本

機能性ディスペプシアから始まりうつ病や様々な不安障害も経験した経験から現在は心理カウンセラーとして活動中。 このブログは日常生活に支障をきたす病を抱えている患者さんに向けて私の経験を基にQOLの向上方法や症状緩和の知恵を共有しております。 ★生活の質を上げるカウンセリング★ 心身症や心の病の方を対象とした完全オンライン形式のカウンセリングを新しくオープンしました。 詳細は以下のホームページをご覧ください。

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