「何でこんなに胃腸が弱いのか…」
世の中でこのような悩みを抱えている人はたくさんいらっしゃると思います。
胃腸が弱いことが原因で機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群といった心身症を患ってしまったといった人も少なくないでしょう。
私も生まれつき持っていた胃腸の弱さが原因で機能性ディスペプシアを患ってしまった一人であり、いつも自分の胃腸が弱いことに頭を悩ませております。
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そこで、「元々胃腸が弱い人は後天的に改善させることが可能なのか?」という疑問が出てきたので、今まで様々な改善策を試してきた経験からこの疑問について考察してみました。
同じ悩みを抱えている人は参考程度としてご覧になってください。
胃腸に影響を及ぼす原因について
胃腸が弱いと感じている人は体や心に大きな負荷が掛かった時、胃腸の状態が悪くなるといった経験はありませんか?
例えば、風邪を引いた時やストレスが溜まっている時、そして疲労が溜まっている時です。
私は今挙げた状態の時は必ずと言っていいほど胃腸に影響して、胃もたれや吐き気、そして下痢といった症状が起きてしまいます。
このような、普通に起こりえるような状況でも胃腸に症状が出てしまうのはなぜでしょうか?
そこで私は一つの答えにたどり着きました。
それはこちらです。
生まれつき胃腸が弱いから
この答えを検証する方法として、ストレスで症状が出るパターンを例に挙げてみたいと思います。
皆さんの周りで何かのストレスを抱えた人が「胃腸が辛い!」と言っている人を見たことがありますか?
恐らくほとんどいなかったはずです。
それは周りの人で胃腸が弱いといった人がほとんどいなかったからでしょう。
ですが、「頭痛がする」「肩が凝る」「じんましんが出る」と言っている人は見たことがあるのではないでしょうか?
そうなんです。
既にお気づきかもしれませんが、ストレスをはじめとした心身に対して何かしらの負荷が掛かった時に人は弱い部分に対して症状が現われやすくなるのです。
この理論で考えると、私達の場合は胃腸に症状が出てしまうのでしょう。
これは「元々から胃腸が弱いこと」を意味します。
なぜなら後天的になった部分に関しては、少々の疲労やストレス、そして風邪を引いたぐらいでは症状が出にくい可能性があるからです。
だからこそ私達は「元々から胃腸が弱いことが原因で少しの負荷でも胃腸に対して症状が出やすい状態」になっていて、同じ状況にいる健常者と比べた時に彼らは胃腸に症状が出なくても私達は出てしまうのだと考えられます。
胃腸を強くすることはできるのか?
先程お伝えしたように、胃腸が弱いのは生まれつきである可能性が大きいとした上でこちらの回答を申し上げますね。
「胃腸は後から強くすることは出来ません!」
これが私のたどり着いた答えです。
もしかしたら、皆さんの周りで「幼少期は胃腸が弱かったけど今は強くなった」と言っている人を知っているかもしれません。
ですが、これは私が考えるに生まれた時は抵抗力がなくて病気等の影響によってダメージを受けていて弱っていた胃腸でも、成長期を境に他の身体が成長していくのと同じで胃腸も成長していったのでしょう。
だから胃腸が強くなったと感じているのだと思います。
すなわち、実際は胃腸が強くなったのではなくて本来の成長を遂げたといった方が良いでしょう。
ですが、残念ながら成長期が終わるような10代後半以降では胃腸がそれまでより強くなることはないと考えております。
なぜなら成長期が終わった人間の身体は年齢を重ねると共に老いていくので、胃腸の状態も劣化する方向へ進んでいくからです。
このような理由から胃腸を強くすることは不可能であることはもちろんのこと、20代になると社会人として仕事をしたり人間関係も複雑になってくるのでそれらに対するストレスを受けやすくなって余計に胃腸が弱っていく可能性が高いと思われます。
辛いことかもしれませんが、弱い胃腸を持って生まれたことは自分の運命として受け入れるしかないと考えております。
胃腸に影響を与えにくい方法
胃腸を強くできないことを知ってしまうと「今のような胃腸の状態で一生過ごしていかなければならないのか…」と落胆してしまいますよね。
確かに胃腸を強くすることは限りなく難しいでしょう。
ですが、私が経験してきた中で胃腸の症状を抑えるために有効な対策が一つあります。
それはこちらです。
ストレス耐性を付ける
これはなぜかと言いますと、皆さんもご存じの通り身体に対する悪影響というのは病気に掛かっていたり外的な攻撃を受けていない限りは"過度なストレスが原因"であることがほとんどなのです。
風邪を引きやすいのであればマスクをしたり外出を控えるといった予防、また疲れやすいのであれば遠出を控えたり運動をして鍛えるといった対策が多少なりとも可能でしょうが、ストレスだけはどこにいてもどんなことをしても生きている上では避けられません。
だからこぞ、ストレスに対する耐性を付けることで胃腸に対するダメージを限りなく減らして、胃腸が弱ることを出来るだけ防ぐのです。
そうすることで、成長期を超えてからも胃腸を良い状態で保つことができて、大きな症状が出てしまうことが少なくなるのだと考えております。
私が実践してみて効果を感じたストレス耐性をつける方法はこちらです。
様々なことにチャレンジする
「どういう意味??」と思われる人も多いでしょう。
一体チャレンジすることに何の意味があるのか?…
そこで皆さんも思い返していただきたいのですが、特にストレスが掛かる時ってどんな時でしょうか?
それはこのような時ではないかと思っています。
自分が持っている能力の範囲を超える対処をしなければならない時
「周囲の人や物が自分の思い通りに動いてくれなくて対処の仕方が分からない」「病気によって自分の身体が思い通りに動いてくれずに対処の仕方が分からない」「仕事を任されたけど進め方が分からなくて思い描いてたような対処できない」「理不尽なことで怒られたけど理由が分からなくて思い通りの対処ができない」といったように、自分の能力以上のことを発揮しなければ対処ができない時にストレスが溜まってくるのではないかと私は考えています。
なぜ対処ができないかというと、現在持っている知識やスキルが不足しているからです。
ここで話を戻しますと、チャレンジするということは「新しいことに挑戦すること」になるので、常に自分の能力を超える対処をしていかなければなりません。
そこで常に現在の能力を超える状況に身を置いていると、自分で知識を勉強したりスキルを身に付けようとするので、対処の仕方が分かってくるようになります。
このように知識やスキルを身に付けて実践するといったことを様々な場面で繰り返していると、また新しいことに出くわした場合でもその時点で持っている知識やスキルでも「このパターンはこう対処するんだな」「これなら以前の経験が活かせそうだ」といったように応用が効くようになってくるのです。
このような状態になると、気が付いた時にはストレスが掛かりにくい身体になっているでしょう。
だからこそ、身の周りの「面倒くさいなぁ」と思うようなことにも勇気を出して挑戦して、どんなストレスにも耐えられるような経験を積んでみてください。
勘違いされている胃腸の強化方法
ネットで「胃腸を強くする方法」について調べてみると、筋トレをしたりスポーツといった運動したりして身体を鍛えることで胃腸を強くすることができるといった記事を目にします。
ですが、身体の外の部分をどれだけ鍛えても胃腸のような内臓自体を強くすることは不可能だと考えております。
確かに機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群のような胃腸が正常に機能していないような病気であれば、運動することで血液の流れが改善されて胃腸の機能も少しは改善されることがあるかもしれません。
こちらに関しては私も効果を実感している部分があり、以下の記事にしております。
しかしながら、胃腸が根本から強くなる可能性は限りなく低いでしょう。
もし可能性があるとすれば、薬によって胃腸を強くすることはできるかもしれません。
なぜなら薬は運動のように外からではなくて体の中に入って効果を発揮するものなので、内臓に対して効果をもたらすことも否定はできないからです。
実際に病院の医師へ確認してみたところ、「現在は病院で処方されている薬で胃腸を強くすることができる薬はない」との事でしたが、ある市販薬が効果をもたらす可能性があるとの事でした。
それは"強力わかもと"という錠剤タイプの胃腸薬です。
こちらは含まれている成分が弱った胃腸の消化を助けて胃もたれを防いだり食欲不振や胃の張りを改善させるようで、さらに便通を促す効果もあるので機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群のような心身症にも効果が期待できる薬です。
ただ、実際に私も飲んだことがあり一時的には胃もたれが多少改善された効果も見られましたが、機能性ディスペプシアの私の胃には思った程の効果は現われませんでした。
ですが、ネット上では機能性ディスペプシアのような症状がずっと続いて苦しんでいた人が強力わかもとを飲み続けたことで症状が驚くほど治まったといった声も見かけたので、胃腸が弱くて他の方法でも効果が無かった人は一度試してみるのも良いでしょう。
最後に
胃腸が弱いというのは辛いものです。
食事は毎日何度も食べるものであり、その度に苦しい思いをしなければならないのですから。
胃腸自体を強くすることができないのであれば、ストレス耐性を付けて可能な限り胃腸への負担を減らすことが今の私達にできる最善の策なのかもしれません。
もちろん、新しいことに色々とチャレンジするということは慣れてくるまでストレスが掛かりやすくなりますが、長い目で見た場合はストレス耐性が出来て胃腸に対する負担を減らし続ける効果が期待できるので試してみる価値はあると思います。
ただ、一気にチャレンジしようとすると身体を壊してしまって元も子も無くなってしまうので、自分の身体と相談しながら無理のない範囲で試してみてくださいね。
ではまたお会いしましょう。