今あなたは自分の将来、すなわち未来に対して不安を抱いていませんか?
もし現時点で何かしらの障害を抱えている人であれば、自分の明るい未来が想像できなくて「これ以上人生の先に進みたくない!」って思うかもしれません。
そんな私も、病気が発症したのをキッカケに未来への不安しかない状況が続いていました。
その病気というのは"機能性ディスペプシア"という胃に機能障害を患うものであり、この病気が毎日の生活に様々な支障をもたらすことによってQOL(生活の質)が下がり、この影響から未来に対して絶望しかありませんでした。
正直「もう今すぐ消えたい…」としか思わなかったです。
▼機能性ディスペプシアの詳細について▼
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【機能性ディスペプシアとは?】日常生活の質が著しく下がる胃の難病です
機能性ディスペプシアという病気をご存じですか? 別名が機能性胃腸障害(英名:Functional Dyspepsia)とも呼ばれており、胃の ...
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日常生活において常に症状を抱えていることから普通の人と同じような生活が出来ず、以前のように仕事が思うように出来なくなってきたことで働くこと自体がツラくなってしまったり、遊びに行ってもまともな食事が出来ないことや疲れやすくて長時間行動出来ないことで人付き合いも徐々に避けていくようになるといった、心身共に限界を感じていたのです。
こんな毎日が続いて今すぐ消えたいまで思い詰めていた私は、ある方法を取り入れることによって自分の未来へ向き合うことを決意しました。
今回はそんな方法について、同じ悩みを抱える皆さんへお伝えできればと思っています。
目次
どんな状態から未来への不安が起こるのか?
冒頭でお話したように私は病気によって未来への不安や絶望を感じていましたが、他の患者さんも同じような悩みを抱えている人が多いようです。
私はTwitterで同じような病気を抱えている人と繋がっていますが、その人達のツイートを拝見すると「未来に対して希望が持てない」「将来やりたいこともない」といった心情を綴っていて、結果的に「もう消えたい…」といった希死念慮に襲われるといった状態になっています。
これに関しては本当に気持ちが良く分かります。
慢性的な持病を抱えてしまって周りと同じ日常を送れなくなってしまうと「自分はこの先何も出来ないだろう…」といった、自分に対する自信が無くなってしまうのです。
このようになってしまうと"明るい未来"なんか想像できるはずがありません。
"今という時間"は非常に大事なのに、そんな大事な時間において周りの人よりも充実した時を過ごせていなかったら、この先の未来も同じ状態になると思っていますのも当然でしょう。
少なくとも私はそう思っていました。
ですから、"未来への不安"というのは私が抱えているようなQOLを大きく下げる慢性的な病気のような「変えられない可能性のある事実」によって引き起こされるものだと考えています。
未来への不安を払拭するために必要なこと
先ほど「明るい未来なんて想像できない」と言いましたが、未来への不安を払拭するためにはやはりこの部分を変えることが私は重要だと実感しました。
"今という時間"において現状のツラい状態から抜け出せないのであれば、「明るい未来を想像するしかない!」と考えたのです。
とは言うものの、変えられない現実に苦しんでいる状態で一体どうやって"明るい未来"を想像するのでしょうか?
私はその一つの答えとして"過去を振り返る"ことに着目しました。
なぜなら、現在も未来も絶望の状態であれば人間の残りの時間系列は過去しか存在しないからです。
「変えられない過去なんかを振り返って意味あるの?」
誰でもそう思うかもしれません。
ですが、一度冷静になって思い出してみてください。
もし現在の状態が一番苦しいと感じているのであれば、過去の日常はまだ現在よりも過ごしやすかったのではないでしょうか?
物心が付いて記憶が残っている小学生ぐらいから始まって、中学生、高校生、大学生、社会人になって初期の頃など、現在の年齢にもよりますが今過ごしている時間よりも過去の時間の方が長く、その長い期間で一度や二度ぐらいは楽しい思い出や出来事ってあったのではないかと思います。
人によっては当時に特技としていたことで周りに注目されたり、褒められたりしたこともあるでしょう。
そのような充実していた時期を思い出すことで「よく考えてみると自分の人生って案外悪いものではなかったのかな?」という気持ちになれる可能性があるのです。
そして、改めて自分に対する自信が生まれてくることで「俺(私)の未来は以前の○○だった頃と同じように充実した時期が来るかもしれない!」と思えるかもしれません。
過去を振り返るための4つの方法
過去を振り返ると言っても、自分で思い出そうとしたらインパクトがあった記憶しか出てこない可能性があります。
私も挑戦してみたものの、やはり自分で思い出せる記憶は悪いことの方が多くて未来へ希望を持たすものではありませんでした。
思い出せるような記憶って、ショッキングな出来事の方が脳裏に焼き付いてしまうのでしょうね。
そこで私が取った手段は、"人や物の力を借りること"です。
自分で良かった時期や瞬間の記憶を思い出せないのであれば、周りの助けによって奥深くに眠った良い記憶をたぐり寄せる必要があると思いました。
これから人や物によって過去の記憶を振り返る手段を4つ紹介しますね。
過去の写真や動画を見る
こちらは過去に撮影した自分が映っている写真や動画を見るということです。
「自分が映っている」ということがポイントで、自分と周りの景色や人物が写っている画像や動画を見ることで当時の記憶が蘇ってきます。
写真や動画に記録を残しているということは、少なからず当時に「思い出として残しておきたい!」と思うような景色に出会えたり楽しかったという感情があったはずです。
ですから蘇ってきた当時の記憶が悪いものである可能性はかなり低いでしょう。
特に国内や海外の旅行に行ったことがある場合は記録を残している可能性も高く、楽しかった思い出になっている場合が多いので最初に探してみることをお勧めします。
写真や動画のような目に見える映像というのは、一番当時の状況を鮮明に思い出しやすいツールだと思いますので他の3つよりも先にこちらを試してみてくださいね。
過去のコミュニケーションツールを見る
文章によるコミュニケーションツールは過ごしてきた時代によって分かれますが、現在20代であればLINE、30代であればメール、40代であれば手紙がメインだったのではないかと思います。
コミュニケーションツールで一番のポイントとなってくるのは誰とやり取りしているかです。
当時仲の良かった友人や恋人、習い事で一緒だった仲間、部活やサークルの仲間など様々な人がいる中でも、「当時一緒にいて楽しかった記憶のある人」とのやり取り内容を確認するのが望ましいでしょう。
そうすると文章のやり取りから当時の記憶が蘇ってきて、充実していた日々を思い出せるかもしれません。
もちろんLINEやメールは当時の携帯電話を既に変えている可能性が高いので現物が残っていればの話ですが、もし残っていたら充電して電源を入れてやり取りの内容を確認してみてください。
手紙に関しては大事な内容であれば簡単には捨てないと思いますので、実家などに保管されている可能性が高いでしょう。
昔の音楽を聴く
音楽を始めて聴き始めた頃や青春時代に聴いていた曲って、皆さんにとって色々な思い出が詰まっていませんか?
私も当時の曲を聴くと懐かしい記憶が蘇ってきます。
「懐かしい!」と思えるということは"それを聴いていた当時は良い思い出"だったからでしょう。
もし悪い思い出しかなければ懐かしいという気持ちではなく、その曲を聴いていた時は"封印したい過去"だった可能性があるからです。
実家などで昔のテープやCD、またMD等を探してみたりして、もし無ければ思い出したい時期のCDを購入したりレンタルしたりするのも有りだと思います。
基本的にはJPOPを聴いていた人の方が多いかもしれませんが、もちろん洋楽でもゲームの曲でもクラシックでも何でも構いませんので自分が「懐かしい!」と思える曲を改めて聴いてみてください。
私の場合は幼稚園ぐらいにTVで見てたヒーロー系のテーマ曲なんかも懐かしくて、これを何とか見つけて当時の良き思い出を掘り起こしていましたので。
家族に過去の話を聞く
自分でどうしても思い出せない人は親や兄妹、そして祖父母といった家族へ自分のことを聞いてみるのも一つの手です。
一人暮らしや結婚するまでの間で皆さんのことを一番身近で見てきていたのは他ならぬ家族である人が多いと思います。
そんな家族と昔の話をしてみることで、皆さんが覚えていなかったような思い出を話してくれるかもしれません。
昔から付き合いのある友人でも良いのですが、友人との思い出というのは意外と私たち本人も覚えていることが多いのです。
したがって誰かに当時の思い出を確認する場合は家族をお勧めします。
最後に
「過去は振り返らない」という言葉をよく耳にしますが、現在も上手くいっておらずに未来まで絶望を感じているのであれば過去を振り返る必要はあると私個人としては考えています。
そこで良かった時の過去を見つけることが出来れば「今はたまたま悪い時期になっているだけ」という思考へ変えることが可能でしょう。
そうなると未来は過去と同じような良かったことが待っているかもしれませんし、もしかしたらそれ以上に良いことも待っているかもしれませんので希望を捨てずに今は水面下で頑張っていただきたいと思います。
過去を振り返るのは、まず苦しい今の状況を耐えるための一つの手段として利用してみてください。
ではまたお会いしましょう。