QOLが低下する病気の知識 心身の病全般について

【神経の病気は遺伝する?】実態調査や体験から遺伝の可能性を検証

皆さんは自分が抱えている病気に関して不思議に思ったことはありませんか?

「改善の兆しが見えずに一生続くかもしれない病気を抱えているのって私だけなの?」といったように周りの人を見渡してみても自分だけしか不治の病を患っていない気がするかもしれません。

友人や会社の同僚など、もしあなたが普段関わっている人達と自分を比べた時に「病気を抱えているのは自分だけなんだな…」と感じる場合は、元々から今のような状態になってしまう可能性が高かったことも考えられます。

それは一体どういうことでしょうか?

 

それは"家族からの遺伝"です。

 

あなたの家系が代々そのような体質であることから、現在抱えている病気が遺伝されて今のような体質になってしまった可能性があるのです。

遺伝なのか遺伝でないのかによって今後の日常生活における過ごし方が変わってくるので、皆さんも一度冷静になって両親や祖父母のことを思い返してみてください。

今回はもし遺伝であった場合と遺伝でなかった場合において、病気によって苦しみ続けた今までの日常生活をどうやって乗り越えていくのがベターな選択肢であるのかをお話しますね。

 

 



 

神経異常の病気における遺伝の実態

 

病気というのは非常にたくさんありますが、ここでは私も患っている"神経に異常をきたすことで引き起こされる病気"について焦点を当てていきます。

その病気に当てはまるものは"心身症""不安障害"のカテゴリーとして扱われていて、一部の病名を挙げるとすると、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群、うつ病、パニック障害、摂食障害などです。

▼心身症や不安障害について詳しくはこちら▼

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今回はこれら心身症や不安障害を長いこと患っている患者さんを対象として、「今の病気になってしまった原因として家系の遺伝による影響があるのか?」というアンケートをTwitterにて取ってみました。

その結果はこのようになります。

結果からすると遺伝があると感じている人よりも遺伝ではないと感じている人の方が倍ぐらい多いですので遺伝の要素が薄いように見えますが、少なくとも今の病気は遺伝の可能性が高いと感じている人が約50人へアンケートして20人近くもいますので心身症や不安障害のような病気に関して遺伝はあるということが証明されました。

 

遺伝がある場合における仮説の検証

 

アンケート結果でお伝えしたように心身症や不安障害に関しては、家族からの遺伝を引継ぐ場合が考えられます。

ですが、あくまで遺伝によって心身症や不安障害になってしまうといったことは仮説の域を脱しないので、具体的に私の体験や専門家の意見を元にこの仮説が成り立つのかを心と身体の2つのパターンに分けて検証してみたいと思います。

 

心の病気が遺伝する場合の仮説

うつ病を含めた不安障害というのは心に何かしら異常が起きて発症してしまうのものです。

すなわち、心の異常というのは心を動かしている脳に異常があると考えています。

では脳は遺伝の影響を受けるのでしょうか?

例えば地頭が良い人って皆さんの周りに"頭の回転が速い人"っていませんか?

頭の回転が速い人の特徴の一つとして、話のテンポが早くて的を得た会話内容が出来ることが挙げられますが、このような人は親も同じような人が多いなと感じます。

お笑いのツッコミをされている人なんかも的確なタイミングで返しが必要になってくるので頭の回転が速い人が多いですが、よくその親がテレビに出てきた際に同じような人なタイプに感じることが多いと思いませんか?

このような状況から推測すると、頭の回転が速い人はその親から「頭の回転が速い遺伝子」を受け継いでいるのかもしれませんね。

また脳というのは人間の性格を形成している部分です。

ある心理学の専門家は「性格はたくさんの遺伝子から影響を受ける」と述べています。

たくさんの遺伝子と言っているので、例えばその中に「神経質な遺伝子」というのが含まれていても、家族や親から受け継ぐ他の性格的要素の遺伝子も組み合わさって形成されるので、一見すると神経質な性格のように見えないかもしれません。

ですが、その中には「神経質な性格の遺伝子」が組み込まれているのも事実なので、潜在的に神経質な性格になっている可能性はあります。

確かに頭の回転や性格というのは生まれ持ったものだけではなく育ってきた環境によっても大きく左右されるので一概に言えませんが、少なからず生まれ持ったものには遺伝子の影響を受けているのだと考えてよいでしょう。

 

身体の病気が遺伝する場合の仮説

身体の病気というのはここでは心身症の場合であり、主な病気は機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群等が挙げられます。

これらの病気もストレスのような神経の異常から引き起こされるものとされていますが、最終的には胃腸の機能が弱ってしまうといった身体の臓器がやられているのです。

ここで私の場合を例に取ってみると、私が現在患っている胃に機能障害が発生する機能性ディスペプシアは自分自身で3つの原因があって引き起こされたものと考えています。

それは暴飲暴食、不規則な生活、オーバーワークによる疲労です。

暴飲暴食においては直接胃が関係していると思いますが、他の2つはあまり胃と関連性がないように思えます。

同じような生活をしていた人は周りにたくさんいましたが、なぜ私だけが胃に不調を患ってしまったのでしょうか?

その答えは「単純に私の胃が弱かった」というのが正解でしょう。

「なぜ私の胃は元々弱いのだろうか?」と考えた時に真っ先に思い当たったのは母親でした。

母親も今でいう機能性ディスペプシアを若い時から患っており、ずっと胃が弱い生活を続けていたのです。

その事実から私の胃は母親の完全な遺伝であり、機能性ディスペプシアを患ったのも必然なんだと感じました。

このように心の場合とは違って臓器においての強さというのは、目に見えて遺伝する場合があるという事実が分かります。

 



 

遺伝があると分かった場合の対処法

では今の病気が遺伝であった場合、今後どのような日常を過ごしていけばいいのでしょうか?

その対処として2つの方法をお伝えしていきますね。

 

弱い部分と割り切って付き合っていく

まず家族からの遺伝である以上、その部分が心であっても身体であっても自分にとって人より弱い部分であることは避けられません。

だからその部分において、周りの人と同じような生活をすることに期待するのは止めておきましょう。

ですが、弱い部分があるということは反対に強い部分を持っている可能性が高いのです。

例えば私の場合は胃が人より弱い分、肝臓が人より少し強いと自負してます。

肝臓が強いということは、お酒を周りの人よりもある程度飲むことが可能ということです。(※機能性ディスペプシアになってからは一般レベルになりましたが…)

私の場合は相当量を飲まない限り二日酔いになることがほとんどありませんので、今でも毎日晩酌をして楽しんでいます。

もちろんですが、お酒が飲めると友人や同僚とも飲みに行ける機会が多くなるので人との交流がスムーズにいきますし、何よりあまり翌日のことを気にせず酔うことが出来るので飲み会の場を純粋に楽しめてストレス発散になっています。

ただ、胃は弱いので食べるものだけは気を遣ってますが…

胃が弱いおかげで辛いことも多いのですが、このように肝臓がある程度強いことで恵まれている部分があるのです。

ですから皆さんも身体面や精神面において自分が人よりも強いと自負する部分があったとしたら、その部分を生かして今後の人生を楽しむようにすることで弱い部分はそのうち霞んで見えなくなっていくと思われます。

 

家族に対処方法を相談する

病気が遺伝である場合は両親か祖父母の誰かもあなたと同じような経験をしてきているがはずです。

ですから、そこは”先人の知恵"を借りるのが良いでしょう。

先ほど説明したように私は母親が同じ症状を抱えて同じような経験をしてきたので、今までどのように過ごしてきたのかを相談したことがあります。

なぜなら自分と同じ状態であっても今日まで生きてこれているのですから。

本人が実際に経験してきていることですから説得力もありますし、的を得たアドバイスをしてくれる可能性は高いと思います。

そして家族だからこそ同じ経験をしてきたあなたの事情を理解してくれるでしょう。

もし生きてきた環境が違うかったとしても、あなたが経験している状況にも遭遇してきたことが何個かあると思いますので少しでも耳を傾けてみるのもいいでしょう。

 

遺伝に関係なかった場合の過ごし方

 

反対に今の病気が遺伝に関係なかった場合における日常における過ごし方ですが、まず治療に専念すべきだと感じます。

なぜかと言いますと、遺伝が関係ない場合は今弱っている部分に関して本来は人より劣っていない可能性があるからです。

すなわち「元の状態まで回復する可能性がある」ということです。

私のように遺伝の場合だと元々の作りが弱い可能性があったりしますが、現在のあなたと違って家族はその部分が強いのであればあなた自身も家族と同じ状態まで戻る可能性は大きいと私は考えます。

したがって、出来るだけ効果的な治療方法を探して完全回復を目指すことを目標としてください。

とは言っても長い時間を要して根気がいることには変わりありませんので、心が折れそうになりそうなら上で紹介したような割り切っていくことも視野に入れながら進めていくと良いでしょう。

また遺伝ではない場合において一つだけデメリットを挙げるとすれば、家族はあなたと同じような症状を抱えたことがないので、あなたの気持ちを今ひとつ理解できない可能性があります。

そんな時は家族よりも同じ病気を抱えている人や専門のカウンセラーなどに相談に乗ってもらいましょう。

 

最後に

これまでご紹介したように、患者さんの実態や私の体験から神経異常による心身の病気というのは遺伝する可能性があるということをご理解いただけたでしょうか?

癌家系と言われることがあるように、心や身体における臓器の強さも家系代々における家族からの影響を受けることは完全には否定できないというのが私の結論です。

ですが、遺伝としてその部分が人より劣っていることが分かっているのであれば、今後の過ごし方を変えていけば良いと思っています。

今回の記事によって皆さんが自分の心や身体と上手に付き合っていって、これからは病気に負けない人生を過ごしていただけることを心から祈っています。

 

ではまたお会いしましょう。

 

  • この記事を書いた人

ワナビー松本

機能性ディスペプシアから始まりうつ病や様々な不安障害も経験した経験から現在は心理カウンセラーとして活動中。 このブログは日常生活に支障をきたす病を抱えている患者さんに向けて私の経験を基にQOLの向上方法や症状緩和の知恵を共有しております。 ★生活の質を上げるカウンセリング★ 心身症や心の病の方を対象とした完全オンライン形式のカウンセリングを新しくオープンしました。 詳細は以下のホームページをご覧ください。

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