効果的な治療法 検査による発見

【体重減少の原因とは?】小腸を検査すると原因が分かる可能性あり

最近ずっと体重が減っていってしまうといった悩みはありませんか?

体重減少には実に様々な原因がありますが、心の病でもなくて食べる量も極端に落ちているとかでもない限りは胃や腸、そして肝臓やすい臓といった消化器系において何かしらの病気に掛かっている可能性があります。

この消化器系の中でも生涯において一番検査することが皆無であろう部位が小腸です。

他の検査を受けても異常がないのに痩せていってしまう人は、小腸に原因がある可能性は否定できません。

ですが小腸の検査って聞いたことすらない人も多いはずなので、どんな検査なのか実態が分からないですよね。

そこで今回は小腸の検査を実際に受けたことのある私が、検査の方法や流れ、そして注意するべき内容などを皆さんへお伝えすることで小腸を調べて原因が不明な体重減少の不安を解消することに貢献できればと思います。

注意

こちらで紹介する内容は私が体験したものであり、実際の検査方法や内容は病院によって異なる場合があります。

 

 



 

なぜ小腸を検査する必要があるのか?

まず、なぜ小腸を検査した方が良いのかについて説明しますと、小腸の機能というのは"栄養を吸収する場所"となっています。

そして体重が増える要因の一つに"栄養をしっかり摂る"ことが挙げられるのですが、小腸が何かしらの異常があった場合は食べた分の栄養素をすべて吸収できていない可能性があるのです。

そうなると一体どうなってしまうのか?

体重が増えない、または体重減少に繋がってくことになるのです。

私がなぜ小腸の検査を受けたかと言いますと、私は現在"機能性ディスペプシア"という消化器系の病気を患っており、こちらの病気はどこを調べても異常がない場合に診断されるものなのですが、毎回胃もたれや吐き気の症状が起こっていたことから「絶対身体のどこかに異常があるはず!」と思い込んでいたからです。

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"どこを調べても異常がない"という診断が下されるのに、実施する検査というのはせいぜい胃カメラと血液検査ぐらいのもので、他の消化器系を検査することはほとんどありません。

そこで私はCTや腫瘍マーカ検査で肝臓やすい臓を調べてもらい、更には大腸までも調べました。

しかし何も異常はないと断定されたので、医師の口からは一切話題にも出てこなかった小腸を検査することに決めたのです。

私が調べていた際に小腸には、吸収不良症候群やクローン病と呼ばれる体重減少に繋がる重大な病気もあるので当時から体重減少が著しかった私としては無視できない部位でした。

ですが、小腸検査をしても異常が出てこなかったことから正直ガッカリした記憶がありますが、その後は自分が本当に機能性ディスペプシアであるという事実を受け入れることが出来たので結果的に受けて良かったと実感しています。

このような理由から、異常がないのに症状が出る病気を患っている人は全ての部位を調べてもらった上で異常がなかったから「やっぱり診断された病気で間違いないんだ!」という確信を得る方が今後の自分としっかり向き合うことができます。

反対に異常があった場合は、その原因を治療すれば治る可能性もあるので別の意味で安心できる可能性が高いはずですから。

 

小腸の検査方法

それでは小腸をどうやって検査するのかを教えますね。

 

それはズバリ"小腸カプセル内視鏡"という方法です。

 

こちらは胃カメラや大腸カメラで胃や大腸を映し出すのと同じように、小腸の中を映し出すカメラを使った検査方法になります。

ただ、小腸は以下の写真のように胃や大腸と違って複雑な形をしている上に胃と大腸の中間に位置しているため通常のカメラによる内視鏡検査はできません。

出典:NHKより

そこで小型のカプセルを使用するのです。

このカプセルは普段の薬で服用するのと同じぐらいのサイズであり、中には小型のカメラが仕込んであるのでカプセルを飲むことで複雑な形をしている上に通常の内視鏡では届きにくい小腸の中もしっかりカメラで撮影することが可能となっております。

検査自体は一日で終わりますし、カメラが撮影している間は制限はあっても基本的な日常生活が可能なので、私が今まで受けた消化器系の検査の中では一番楽に受けることのできた検査でした。

 



 

検査の流れ

 

小腸検査の方法をご理解いただいたところで、実際に小腸カメラを受けるときの流れを説明します。

検査自体は工程が多く、丸一日かかるので他の検査と比べて大変と思うかもしれませんが、まったく苦しむことがないのでご安心ください。

 

①食事制限

食事制限は胃カメラや大腸カメラと大体同じような内容です。

ただ大腸カメラよりかは緩くて、前日の夜のみ消化の良い食事を摂ることや一定時間になったら当日の検査までは絶食するといった形になるかと思います。

 

②装置一式を身体に装着してカプセルを飲む

検査当日に病院へ行くと胸からお腹にかけてセンサーアレイと呼ばれる吸着タイプの有線センサーを複数取り付けられます。

このセンサーがカプセルと連動していて、カプセル内のカメラが撮影した画像をセンサーがキャッチするようになってるのです。

そして記録装置(データレコーダー)をショルダーバッグのように肩から掛けます。

こちらはセンサーアレイから撮影したデータを受信して記録するための装置で、大きさは写真サイズぐらい、重さは財布の入ったカバンぐらいで少し重かった記憶があります。

この後はカメラが内蔵されたカプセルを口から飲み込むことになるのです。

当たり前ですが、この際は絶対に噛んではいけません。(※カメラが壊れてしまいますので。。)

このように機械の装置を身体に装着することから、検査当日はゆったりとした服装で上下がセパレートになっているものを着ていく必要があります。

 

③普段通り日常生活を送る

カプセルを飲んだ後は普段通りの生活に戻れます。

ただ、食事は4時間ぐらい経たないと食べることは出来なかったはずです。

また、後述しますが装置を身体に付けていてカメラが消化器系内で撮影している以上、多少の行動制限はあります。

私は検査当日には会社の休みを取っていましたが、もちろん会社に行って普通に仕事をすることもできます。

ですが身体にセンサーが付いていることや記録装置を常に肩から掛けていることから、トイレが普段通り出来なかったり、服装は緩いものしか着替えることが出来ずに見た目もスッキリしないといった不便な点があるので、可能であれば仕事が休みの日に検査する方がいいでしょう。

 

④約10時間後に装置を外す

医師から言われた時間が過ぎたら装置を付けたままの状態で病院へ行き、装置を外してもらいます。

これで検査自体は終了です。

そのまま病院を出て、いつも通り制限の無い生活に戻ることができます。

検査結果は医師より伝えられますが、私の場合ですと大学病院の解析チームに撮影データを送るからと言われて3週間ぐらい掛かった記憶があります。

 

⑤排泄によってカプセルを排出する

最後に飲んだカプセルを体内から排出させなければなりません。

基本的には数日経ったら自然に便と共に排出されるはずです。

そしてカプセルは消化されないことから便に混ざってそのままの状態で出てくるはずですので、数日間は便をしっかり確認しなければなりません。

ただ、便の中に埋まっている可能性もあるので何か道具を使って見た方が確実です。

私の場合は実際に出たのかどうかの確信はなかったので、便の形がカプセルのようになっていた時があった際に「多分排出されただろう」という推測で勝手に解決しましたが、このような独断はお勧めできません。

こちらも後述しますが、もしカプセルが排出されない場合は大がかりな別の処置をしなければならないことがあるからです。

排出されたカプセルは出来れば回収する方が望ましいようですが、私のように分からない状態のままトイレで流してしまうことも多いようなので、恐らく回収できなくても問題ありません。

 

機械装着中の行動について

 

機械を身体に付けている間は「激しい運動は控えてください」と言われるはずです。

カメラが身体の中で動き回っていますし、その撮影データを送信や受信を行なっているので、激しい動きをすることはそれらの精密機械に影響を与えること間違いありません。

したがって、検査当日に自分が激しく動かなければならないスポーツ関連のような予定を入れることは避けてください。

もちろんですがセンサーアレイや機械が水に濡れてもアウトなので、温泉に行ったりプールに入ったりすることもNGです。

このような予定が入っているような日は必ず検査を別の日に設定してくださいね。

 



 

小腸カメラの注意点について

 

他の検査と比べて比較的楽に受けられる小腸カメラですが、注意しておきたいことがありますのでそれらをお伝えしますね。

 

費用が非常に高額

恐らく小腸検査を行なうのに一番ネックとなってくる部分です。

なんと検査費用が3割負担を使っても約30,000円も掛かります!

胃カメラが5,000円、大腸カメラが10,000円程度と考えると群を抜いて高額になっており、気軽に検査を受けることができないのが現状です。

このような理由から「体重減少の原因が分からないから色々な部位を検査してみたい!」といった人でまだ他の消化器を検査していない場合は、まずは他の検査を受けてみて、それでも異常が無かった場合に小腸カメラを受けることに関して検討するのが良いかもしれません。

また、体重が増えなかったり現象したりする理由は他にもいくつか考えられるので以下の記事に紹介している方法も試してみてください。

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他の消化器の撮影はできない

カプセルを口から飲むので皆さんの中では「排出されるまでの工程である食道、胃、大腸まで撮影できるのでは?」と思うかもしれませんが、実はそれは基本的にできないのが現状です。

なぜかと言いますと、撮影は1秒に2枚~6枚を行なうので全行程をすべてこのペースで撮影するととんでもない電池の量を使用することになるからです。

したがった口から入ったカプセルは小腸以外では撮影しないか、限りなく撮影枚数を減らすように設定されています。

このような理由から小腸検査を受けても他の消化器に関しては基本的に調べることができず、他の消化器を調べたい場合は胃カメラや大腸カメラを受けるしかなくなるのです。

 

カプセルが体内から出ない時は処置が必要になる

先ほど検査後にカメラを内臓したカプセル排出の話をしましたが、こちらがもし2週間以上経っても便として出ていないことが判明した場合は大がかりな処置が必要となります。

その場合、バルーン小腸内視鏡という特殊な内視鏡を使用して小腸の中まで捜索して回収を試みるようです。

それでも回収できない場合は、開腹手術といった大がかりな外的処置によって取り出すことになります。

ただ、カプセルを体内に滞留しているからといってカプセルが小腸や大腸で詰まってしまって腸閉塞を引き起こしたり、カプセル内の金属が溶解して消化器内へ流れ出ることで何かしらの合併症を引き起こす可能性は滅多にないようですので、そこまで心配しなくても大丈夫でしょう。

ですが、人間の内臓に極小サイズでも機械が入っていることはあまり良いことではないので、念の為取り除く処置を行なうのかもしれませんね。

 

最後に

このように小腸検査というのはカプセルを飲み込んで撮影するだけの流れとなっているので、胃カメラや大腸カメラと比べると苦痛という意味では非常に楽な検査であることがご理解いただけたと思います。

ただ費用がかなり高額なので、もし胃や大腸を調べた経験がなくて現在抱えている症状の原因を知りたいと考えている人は先に胃カメラや大腸カメラを受けた後に小腸カメラの検査を検討した方が良いかもしれません。

以下の記事に実体験を基に胃カメラと大腸カメラの検査について詳しく書いておりますので是非参考にしてくださいね。

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これまでご紹介した検査についての記事をご覧いただき、皆さんが今まで苦しんでいた症状の原因が突き止められることに対してお役に立てれば嬉しい限りです。

 

ではまたお会いしましょう。

 

  • この記事を書いた人

ワナビー松本

機能性ディスペプシアから始まりうつ病や様々な不安障害も経験した経験から現在は心理カウンセラーとして活動中。 このブログは日常生活に支障をきたす病を抱えている患者さんに向けて私の経験を基にQOLの向上方法や症状緩和の知恵を共有しております。 ▼YouTubeやTwitterでも発信していますので是非チャンネル登録やフォローをお願いします▼

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