効果的な治療法 薬による治療法

【機能性ディスペプシアの治療法】実際に効果があった薬を紹介します

"機能性ディスペプシア"は慢性的に胃の機能障害を引き起こす病気であり、薬による治療でも完治する可能性が低くて長い間苦しめられる難病に近いものです。

詳細記事
【機能性ディスペプシアとは?】日常生活の質が著しく下がる胃の難病です

機能性ディスペプシアという病気をご存じですか? 別名が機能性胃腸障害(英名:Functional Dyspepsia)とも呼ばれており、胃の ...

続きを見る

私もそんな厄介な機能性ディスペプシアを抱えてから既に5年が経過しました。

現在では胃が動く回数も増えてきたのか、以前よりは食べる量も増えてきて寛解(※完治では無いが症状が落ち着いてきていること)に近づきずつある状態です。

ただ何もせずに治ってきたわけではなく、寛解してきた背景には「何度も病院を変えて何度も薬を変えて試してきたこと」が大きく関係しております。

機能性ディスペプシアを患っている患者さんの中で「色んな薬を飲んでるのに何が効果があるのか分からない」と感じていたり、「実際に効果があった薬って何なの??」と疑問に思われている人も多いはずですので、今回は私が5年もの間に試した薬の中で”効果があったもの””効果が無かったもの”を一部ご紹介していきます。

 

注意

ご紹介する中に記載している効果については私の所感も入っていますので、薬本来の正確な効果について知りたい人は医師に直接ご確認いただきたく思います。

 

 



効果の無かった薬

 

まず最初は私の中で明らかに効果を感じなかった薬を挙げていきます。

ちなみに、薬自体の本来の効き目に関しても簡単に解説していきますので併せて参考にしてください。

 

六君子湯(漢方)

出典:ツムラ

こちらは、機能性ディスペプシアになったらまず最初に処方されるであろう代表的な漢方です。

効果としては胃腸の機能低下や食欲不振、胃痛等とされており、胃が機能障害になっている機能性ディスペプシアであれば明らかに効きそうな漢方ですが、年単位で飲んだにも関わらずまったく効果を実感できませんでした。

患者さんの中でもあまり効果を感じないといった人が多く見受けられます。

効き目として記載のある"機能低下"というのが、機能性ディスペプシアのような神経異常によるものではなくて胃腸炎を発症した際になるようなものを指しているのかもしれません。

茯苓飲(漢方)

出典:ツムラ

こちらも漢方ですが主に胃炎や胃腸虚弱、胸やけの治療等に使われるそうです。

機能性ディスペプシアの代表的な症状である胃の膨満感にも効くとの事ですが、私にはまったく効果がありませんでした。

こちらも六君子湯と同じように胃腸炎の治療として使うもので、機能性ディスペプシアのような神経異常に効果があるものではないのでしょう。

 

抑肝散加陳皮半夏(漢方)

出典:ツムラ

同じく漢方ですが、非常に名前が長いことが印象的です。

こちらは神経症や不眠症の治療に使われる薬のようですので、先ほど挙げた漢方と比べると治療方針の根本が違うのでしょう。

ただ既に不眠状態になっていた私ですが、さほど効き目があったようには思えませんでした。

恐らく私の場合は機能性ディスペプシアによる将来の不安からくる不眠症だったと思うので、漢方のような徐々に効いていくものでは即効性がなくて効果が薄いと感じたのだと思います。

 

タケキャブ

出典:くすりのしおり

ここからは漢方ではない普通の治療薬のご紹介です。

タケキャブは主に胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎の治療に使われる薬であり、胃酸の抑制効果があるとされています。

ですが機能性ディスペプシアの場合は"食べた物を消化しにくい"という性質なので、胃酸を抑えるというは"今より更に消化が遅くなる"はずなので、処方していただいた時点で「正直これは意味がないのでは?」と疑問を感じていた記憶しかありません。

案の定、私にはまったく効果が無いどころか明らかに消化が遅くなっているといった感じで、むしろ逆効果のように思えました。

 

リパクレオン

出典:QLife

リパクレオンはすい臓が消化酵素を出す機能が低下するといった、膵外分泌機能不全のような病気に対して使用するとされる薬です。

当初は胃や腸を含めてほとんど内視鏡といった直接見る検査をしていただいていたことで、直接見ていない"すい臓"に関して何か悪いのではないかと思っていたのでこちらの薬はかなり期待していたのですが、どうやら"すい臓"には悪いところが無かったようで効き目はありませんでした。

やはり、症状が現われている胃に対して直接作用するものでないと効き目はないんだなと実感しました。

 

モサプリドクエン酸塩錠

出典:くすりのしおり

こちらは慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけや吐き気など)の治療に使われる薬です。

消化管運動も改善するとの事でしたが、この薬によって胃の活動を促進しているような感覚にはなりませんでした。

慢性胃炎に対して効果があるようですが、この場合の胃炎というのは胃の内部が炎症を起こしていることだと思われますので胃に内部に異常が見られない機能性ディスペプシアには効果がないものだと判断しました。

 

イトプリド塩酸塩錠

出典:くすりのしおり

こちらもモサプリドクエン酸塩錠と同じく、慢性胃炎における消化器症状に効果があるとされていますが、その中でも腹部膨満感や食欲不振にも効き目があるようです。

しかしながら、こちらも私にとっては効果がありませんでした。

ただ、この薬を処方された時期が私自身の腹部膨満感が回復傾向であった可能性があるので、目に見える効果を実感できなかっただけかもしれません。

 

効果のあった薬

 

反対に少しでも効果を実感できた薬をご紹介していきます。

私が寛解に近づくまでに、効果の大きさは違えど貢献をしてくれたと思われる薬たちです。

 

半夏瀉心湯(漢方)

出典:ツムラ

私が現在も服用中であり、数ある漢方の中で最後に処方されたものです。

主に胃腸の炎症や機能低下、精神不安等の治療に使用されるそうで効果としては六君子湯と似ておりますが、私の中では"胃腸の機能低下"に対して最も効果があったと思われます。

半夏瀉心湯は精神不安の治療にも使われていることから、恐らく神経にも作用したことで胃の動きも回復してきたのでしょう。

漢方は飲み続けないと効果が出にくいと言われていますが、こちらの薬も半年ぐらいしてから効き始めたような感じがありましたので、他の漢方ももっと長く服用していれば効き目があったのかもしれません。

ただ少なくとも他の漢方と比べても効き目が出るのが早かったことになるので、私の身体には半夏瀉心湯が合っていたのでしょう。

 

アコファイド

出典:QLife

アコファイドは機能性ディスペプシアを患っている人であれば必ず知っているであろう"機能性ディスペプシア専用の特効薬"です。

さすがに専用の特効薬だけあって、初期の頃は胃の運動機能を促進してくれている実感はありました。

正式に認められている効果としては「胃の運動機能を改善したり、胃の内容物の排出を促進」とされており、本来の胃の機能を取り戻すための治療薬であるため論理的に考えても効果があることは頷けます。

ですが、これで完治するほどの効果を発揮するのかというと正直に言ってそうではありません。

実際に機能性ディスペプシアの患者さんの多くがこの薬だけで完治するといった人はほとんどおらず、多少良くなった感じがあるぐらいで今でも症状に苦しめられている人はたくさんいます。

私も似たようなものでアコファイドによって劇的に症状が回復したわけでは無いのですが、一時的にアコファイドの服用を止めた時期があった際にしばらくすると症状が悪化したので、飲み続けることで少なくとも症状が今より悪化することを防ぐ効果は期待できるでしょう。

 

ベリチーム

出典:QLife

こちらは私が医師の人へ「前の食事で食べた物が消化されなくて次の食事の摂取量が減って困ってるので消化を助ける薬が欲しい」と相談したところ処方していただいた薬です。

効果としては、脂肪やタンパク質、炭水化物等を分解するための消化酵素として働きかけることで消化異常症状の改善されるとされています。

すなわち、胃酸を抑えて消化力を弱めるタケキャブとは逆の効果を発揮するのです。

胃酸がほとんど出ないことで脂肪やタンパク質、そして炭水化物といった太るために必要な栄養素が不足しがちな機能性ディスペプシアの患者さんにとって、ベリチームのような消化酵素を与えてくれる薬はかなり有効でしょう。

私もベリチームのお陰で以前まで頻繁に起こっていた体重減少を防ぐことが出来ているといっても過言ではありません。

ただ難点としては味が正露丸並に近い癖があって、慣れるまで飲みにくい可能性があるということです。

 

ドグマチール(スルピリド)

出典:QLife

こちらはご存じの方が多いでしょうが、うつ病の改善の際に使用される薬です。

私が診療内科に通っていた頃、精神的にも問題があるかもしれないとの事で処方していただきました。

ですが精神的なものとは別の効果としては、胃および小腸の運動を促進する作用があるとされていますので機能性ディスペプシアのような症状にも多少効き目があるのかと感じました。

私がドグマチールを服用して特に効果があったと感じたのは"食欲が増えたこと"です。

機能性ディスペプシアの状態が長く続いたせいで恐らくうつ病になっていたこともあり、その頃は精神的な作用と身体的な作用の両方にマッチしていたのだと思われます。

ただ、うつ症状が落ち着いてきてからはドグマチール無しでも食欲自体も増えたので現在では服用しておりません。

落ち込みや不安なことが強くて精神的にやられてしまっている時期に対しては大きな効果を発揮してくれる薬だと考えています。

 

私が現在服用している薬がベリチームのみです。

 



 

薬と併用することで効果を発揮するもの

ここまで効果のある薬をご紹介させていただきましたが、機能性ディスペプシアのような神経に異常をきたして発症するような病気に対して薬だけでは正直完治が難しいというのが長年患っている私の見解です。

特に機能性ディスペプシアは食べる量が減ることからどんどん痩せていってしまう可能性が高いことから余計に胃の機能がストップしてしまうのではないかと感じています。

したがって、胃の機能を取り戻すには健康だった時代の体つきまで戻していく必要があるでしょう。

そこで体重減少を抑えるための補助として”エンシュア”という経腸栄養剤を試してみてください。

こちらの栄養剤は、カロリーや炭水化物といった胃が弱っている人が摂取しにくい栄養素がたくさん含まれている飲み物です。

それにより、普段の食事が食べられない時の代わりに服用すると大きな効果を発揮すると思われます。

以下の記事に私が実際に試して実感したエンシュアの効果や味のレビューなどを詳しく書いておりますので是非参考にしてみてください。

人気記事
【エンシュアとは?】味や栄養、効果を実際に飲んでみて徹底調査

皆さんはエンシュアという飲み物をご存じでしょうか? こちらは胃腸に病気を患っている等が原因で口から固形物の摂取が困難な患者さんのために、医療 ...

続きを見る

 

薬に関しては一時的に効果があるもので、寛解まで近づけるには皆さん自身の体内にある自然治癒が大きく関わってくると思っています。

だからこそ薬と併用してエンシュアのような栄養剤も併せて服用することで、病気の症状を和らげつつ皆さんの身体にある自然治癒の力を伸ばしていくことが重要になってくるのです。

エンシュアは病院で処方していただけますので、体重減少に思い当たる人は医師の人に相談してみてください。

 

 

最後に

今回ご紹介した薬に関しては私にとって効果があったか無かったかというものですので、皆さんにとっては同じ薬でも私と同じ効き目があるかどうかは正直分かりかねるのが本音です。

しかしながら同じ病気を抱えている者としての実体験を基にご紹介しておりますので、皆さんが今後薬を選ぶ際のご参考にはなるのではないかと考えています。

もし今まで病院で処方されてきた薬に対して効き目を感じていない場合は、医師の人に自分自身の詳しい症状を相談しながら効果のある薬を一緒に見つけて服用してみることで、現在の苦しい症状が少しは解放されるかもしれません。

皆さんのQOLが少しでも回復して「生きていることが楽しい!」と思っていただけるようになることをお祈りしております。

 

ではまたお会いしましょう。

 

  • この記事を書いた人

ワナビー松本

機能性ディスペプシアから始まりうつ病や様々な不安障害も経験した経験から現在は心理カウンセラーとして活動中。 このブログは日常生活に支障をきたす病を抱えている患者さんに向けて私の経験を基にQOLの向上方法や症状緩和の知恵を共有しております。 ▼YouTubeやTwitterでも発信していますので是非チャンネル登録やフォローをお願いします▼

-効果的な治療法, 薬による治療法

© 2022 ワナビー松本のQOL向上部屋