QOLが低下する病気の知識 機能性ディスペプシアについて

【機能性ディスペプシアの不安】改善までのプロセスを理解しよう

機能性ディスペプシアを患っている人だといつも疑問に思いませんか?

「この病気はいつになったら治るんだろう。。」

もしこの病気をご存じない人がいらっしゃいましたら、こちらの記事をご覧ください。

参考記事
【機能性ディスペプシアとは?】日常生活の質が著しく下がる胃の難病です

機能性ディスペプシアという病気をご存じですか? 別名が機能性胃腸障害(英名:Functional Dyspepsia)とも呼ばれており、胃の ...

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病院へ行って薬を飲み続けていても常に食生活に気を配っている毎日を送っていても、ハッキリと良くなったと言えるような状態になっている人は少ないでしょう。

とにかくずっと胃もたれや吐き気、腹痛のような不快な症状が続くというのは不安でたまりませんので、どうなったら改善してきているのかを知りたい人は多いはずです。

ただ残念ながら、機能性ディスペプシアのような心身症は完全に治った状態(完治)まで持っていくことは難しいので、病状が落ち着いた状態である寛解まで持っていくことを最終目標としておくことが良いでしょう。

そこで、2度の機能性ディスペプシアに掛かった私が実体験を踏まえて、"身体がどのような状態になったら寛解に近づいていっているのか"を同じ病気を抱えている皆さんへお伝えしたいと思います。

 

 



 

不安を抱えている患者さんの現状

 

機能性ディスペプシアの患者さんが挙げている実際の声です。

これらを見ると「いつ治るの??」といった不安を患者の皆さんが抱えていることには間違いありません。

このように、機能性ディスペプシアは一向に治る気配が無いような予感をさせられるのです。

特に病気を患ってから何年か経つと、症状が大きく発生する時と比較的落ち着いている時の波が激しいといったことも珍しくなく、落ち着いていることが多くなってくると「もしかして病気が治ってきているんじゃないのか!」と期待を抱くのですが、結局また突然大きな症状が発生して期待を裏切られることから余計に「こんな状態だといつまでも治らないんじゃないのだろうか。。」という不安を煽られることになります。

私もこの状況にずいぶん苦しめられてきました。

1度目に掛かった際は一旦完治しましたが完治に至る直前までは不安で仕方なかったですし、現在も進行中の2度目は完治まで至っていないので一時期は精神的にかなり危ない状況まで追い込まれていたのです。

 

 

完治するまでのプロセス

 

先ほど症状の波が激しい病気だとお伝えしましたが、2度の発症をした経験の中で私はある規則性を見い出しました。

それは"症状の波は一定の周期で発生しており、その周期の間隔によって完治までに4段階のフェーズが存在する"ということです。

その4段階のフェーズについて詳しくご説明していきましょう。

 

第1段階:毎日症状が出る

こちらは機能性ディスペプシアに掛かった初期の段階です。

常に早期膨満感が強くて食事がまともに取れない状態で、少量を食べた時点で胃もたれや吐き気、そして人によっては腹痛を起こす場合があります。

毎日がこの状態なので、まるで「癌にでも掛かったのではないか?」といった疑いを持って何度も病院へ検査を受けに行くのですが、結果として何も異常が見つかりません。

食事内容も揚げ物や肉のような油脂物やカレーのような刺激物はまず食べられないはずなので、あっさりとした和食中心の食生活になりお米のような炭水化物の量も非常に少なくなるでしょう。

そして、洋菓子やお酒のような嗜好品もまず口にすることは不可能です。

この時期は健康な頃と比べると食事量(※お菓子も含む)が極端に少なくなるので、体重もみるみる減少していきます。

 

第2段階:2,3日に1回症状が出る

人によって時期は異なりますが、私の場合は半年ぐらい経ってから第2段階のフェーズになった記憶があります。

もちろん病院に何度も通い詰めて薬を飲み続けた上でも話です。

第2段階は早期膨満感や胃もたれのような症状が第1段階よりが多少緩和されるので食事の内容や量も比較的マシにはなりますが、2日~3日に1回のペースで第1段階と同じレベルの症状が出ます。

毎日が極端に食べられないわけではないため第1段階ほど体重が減少するまではいかないですが、それでも食べられない日が多いので結局少しずつ体重が落ちていくのは避けられません。

このフェーズはかなり長く続く傾向にあり、私の場合は2年ほど続きました。

 

第3段階:1,2週間に1回症状が出る

このフェーズまで来るとこれまでのフェーズに比べると1~2週間の間の症状は多少改善されているため、第1段階や第2段階ではまず無理であった油脂物や刺激物も多少食べることができるようになってきます。

そして併せて食事量も増えていくため、一時的には体重は多少増える可能性があります。

ですが、今まで我慢していた反動で食べ過ぎてしまうことや胃自体が完全には回復していないことが原因なのか、1~2週間に1回のペースで大きな症状が出てしまいます。

そうなると2,3日は食事量がかなり落ちるので、結局それまでに増えた体重は元に戻るか、若干減ってしまっているという結果になる可能性が大きいです。

このフェーズも同じく2年ぐらい続くといった実感があります。

 

第4段階:内容や量を人並みに食べない限り胃もたれは発生しない

このフェーズまで進むと、外食の一人前も7割~8割ぐらいは普通に食べられるようになってきます。

食事内容も、油脂や刺激物を半人前ぐらいであれば食べても大きく影響は無いと言えるでしょう。

ですが、前日に食べ過ぎた時や酒を飲み過ぎた時は胃が弱っているので、この時にまともに食べようとするとかなりの頻度で胃もたれや吐き気が表われることがあります。

ただ、今までのフェーズほど食事に対して毎日気を遣う必要は無くなってくると思います。

これがいつまで続くかは2度目の機能性ディスペプシアを完治させたデータが無いので現時点では何とも言えませんが、1度目を完治させた私の経験上、このフェーズを乗り越えると完治すると推測しています。

 

ちなみに私は現在第4段階へ移行したところです

 

各フェーズをクリアする方法

 

では、この各フェーズをどのようにして一つずつクリアしていくのか?

2度の発症経験を踏まえて、私から第4段階まで進むための方法を皆さんへお伝えできればと思います。

 

第1段階から第2段階まで

この段階は、まず"病院から処方される薬を服用すること"を徹底してください。

機能性ディスペプシアは"アコファイド"という胃の機能を改善させる特効薬がありますので、医師が処方してくれたらひとまずはこちらをしばらく服用し続けることをお勧めします。

そして必ずと言っていいほど同時に漢方を処方してくれるはずなので、こちらも併せて規定の回数を服用するようにしてください。

それを続けていると、この段階は比較的早く第2段階のフェーズへ到達できるはずです。

食事はいずれにしてもまともに食べられないと思いますので、そこは気にすることはないでしょう。

 

第2段階から第3段階まで

この段階をクリアするためには、病院の薬だけに頼っては難しいと思われます。

第2段階のフェーズにおける恐ろしいところは、体重がどんどん落ちていくことで体力や気力まで下がっていくので仕事やプライベートがまともに回らなくなり"うつ病"のような状態になることです。

それを可能な限り防ぐためにも"食生活"に気を配るようにしてください。

揚げ物や刺激物のような食事はスッパリと諦めて、和食を中心としてアッサリとした食事にし、お米やうどんのような胃に負担の掛からない炭水化物を摂ることで体重減少を出来るだけ抑えます。

また、病院の薬以外にもマッサージや鍼灸のような西洋医学を利用して胃を動かすような方法を試みてください。

それにより早期膨満感にも多少の改善が見られて食べる量も少しは増えると思われます。

とにかくこのフェーズをクリアするためには"可能な限り食べる"ことが大事になってくるのです。

もちろんですが薬も飲み続けて、漢方なんかは自分に効果的だと思うものへ積極的に変えていきましょう。

私の場合はこの時点で5回以上変えたことから、ようやく自分に合った漢方を見つけることができた気がしています。

 

第3段階から第4段階まで

この段階は、"ストレスから逃れる方法"を見つけてください。

目的としては自律神経を正常に戻していき、胃の運動機能を回復させることです。

この段階まで来たら胃の状態もそれなりに回復してきているはずなので、多少の胃もたれは覚悟してでもある程度好きな物を食べるようにしてください。

好きな物を食べることは、ストレス発散には非常に効果的だと思われます。

ただし、胃に負担が掛かるよう油脂物や刺激物などは週に1回程度にしておくことが望ましいでしょう。

そしてプライベートでは思いっきり遊んで、仕事では心身の負担になるような責任感の必要な業務は極力引き受けないことです。

もし仕事のせいで日々のストレスから逃れられなかったり、食事や遊びに対して制限が掛かるようなプライベートにまで影響が出るようであれば、思い切って今の仕事を辞めることをお勧めします。

なぜなら私は仕事を辞めたことにより、このフェーズへたどり着くことができたと本当に実感してますので。

 

お金は後から何とでもなりますが、健康は二度と取り戻せません!

 



 

今後の注意点

 

ご紹介した方法を取り入れて一定の期間が経過すると第2段階か第3段階のフェーズまでは進むと思いますが、この病気の厄介なところは気を抜くとフェーズが逆戻りしてしまうこともあります。

このようにしばらくは大丈夫だったのに、急に大きな症状が表われることもあるのです。

特に私の経験上、第2段階と第3段階を行ったり来たりする確率が高いのですが、その理由として第3段階まで入ると胃がある程度回復してきて無茶な食事を摂ったり仕事も遊びも無理をしたりするので、食事とストレスによる胃に対する負担が急激に大きくなるからだと考えられます。

このフェーズ辺りは非常に長く感じるフェーズでかなり苦しいとは思いますが、完治するまでは先ほどご紹介した方法を目安に無理をしない生活を心がけてください。

 

なお、このフェーズにたどり着くまである時期から私が毎朝飲み続けていたものがあります。

それはヤクルトです。

実は私の両親共に元々胃が弱いのですが昔よりはかなり改善されてきたようで、その理由を尋ねると「毎日ヤクルトを飲んでいたから」との事でした。

ちなみに母は20代から恐らく機能性ディスペプシア(※昔は神経性胃炎と呼ばれていた?)で、父は幼少期に胃が弱かったらしいですが、父に関しては現在驚くほどに胃が強くて量も食べるし豪酒ですし揚げ物も平気という非常にうらやましい状態になっています。

それを聞いてから私も毎朝起きてすぐに飲むようにしたことが、今回の結果に繋がった可能性も否定できません。

ただすぐには効いてきませんので、最低でも1年ぐらいは根気よく飲み続けることで変化を見ることをオススメします。


 

最後に

機能性ディスペプシアは元々胃が弱い人が患ってしまう病気ということもあり、更に胃にダメージが蓄積されていくといった観点から1度目より2度目以降、また若い人よりある程度年を取っている人の方が治るスピードが遅いのは仕方のないことです。

ですが、必ず症状は良くなっていくことから完治させることも夢ではありません。

そこで今回ご紹介した寛解までの4つのプロセスを頭の片隅に置いていただき、皆さんが各フェーズにたどり着く度に「寛解までもう少しなんだな!」という実感を持ちつつ、この難病に立ち向かっていただけたら嬉しく思います。

 

ではまたお会いしましょう。

 

  • この記事を書いた人

ワナビー松本

機能性ディスペプシアを筆頭にうつ病や不安障害も患った経験から現在は心理カウンセラーとして活動中。

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